アンバー(琥珀 / Amber)
アンバー(琥珀)は樹脂が数百万年の時を経て化石化した有機宝石で、独特の暖かみある色合いと軽さが特徴です。 古代から装飾品やお守りとして利用されており、内部に閉じ込められた虫などの化石が見られることもあります。

透明感と柔らかな色味が魅力のアンバー
基本情報
化学式 | C10H16O(主成分) |
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分類 | 有機宝石 |
硬度 | 2〜2.5(モース硬度) |
比重 | 約1.05〜1.10 |
透明度 | 透明〜半透明 |
特徴
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発色要因:天然樹脂由来の成分が酸化・加熱で黄色〜赤褐色に変化。
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蛍光:紫外線を当てると青白く蛍光することがある。
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静電気:摩擦によって静電気を帯び、紙片を引き寄せる性質がある。
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インクルージョン:昆虫や植物などの化石が内部に見られることがある。
産地と用途
主な産地
バルト海沿岸(ポーランド、リトアニア)
ロシア
ドミニカ共和国
メキシコ
用途
- ジュエリー:ネックレス、ペンダント、ブレスレットなど
- 装飾品:彫刻や工芸品として
- 収集:虫入り琥珀などのコレクション
注意点:硬度が低く傷つきやすいため、他の宝石と一緒に保管しないようにしましょう。