アンドラダイト・ガーネット（灰鉄柘榴石 / Andradite garnet）
アンドラダイト・ガーネットはガーネットグループの一員で、かつて石灰を意味するライムにちなみ「ライムガーネット」と呼ばれていました。スカルン鉱床や蛇紋岩中から産出し、鮮やかな緑から黄色、黒色まで幅広い色相を示すのが特徴です。
鮮やかな色彩と高い分散度が魅力のアンドラダイト・ガーネット
基本情報
| 英名 | Andradite garnet |
|---|---|
| 和名 | 灰鉄柘榴石 |
| 化学式 | Ca3Fe23+[SiO4]3 |
| 分類 | 等軸晶系 |
| 硬度 | 6.5 |
| 比重 | 約3.84 |
| 透明度 | 透明～半透明 |
特徴・バリエーション
- デマントイド： Crで発色した鮮やかな緑色の変種。
- トパゾライト： 黄色系の変種。
- メラナイト： 黒色系の変種。
- レインボー・ガーネット： 過剰の鉄分が酸化膜となって特定の結晶面に薄く析出し光の干渉で虹色に輝くもの。
産地・別名・処理・類似石
代表的な産地： ロシア、イタリア、メキシコ、奈良県天川村。
別名： シベリアン・クリソライト、ウラリアン・エメラルド、オリビン、ダイヤモンド。
処理： 加熱処理（褐色味や黒味を除去し色を引き立てる）。
類似石： グロッシュラー（分散度が大きく虹色の輝きが強い点で区別）
注意点：アンドラダイトは単屈折性で、弱い磁性を持ち、分散度が大きいためギラギラした虹色効果を示します。
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