アジュライト(藍銅鉱 / Azurite)
アジュライトは、鮮やかな青色が特徴の銅を含む鉱物で、古くから顔料や装飾品として用いられてきました。空気中の湿気で緑色のマラカイトに変化する性質があります。

鮮やかな青色のアジュライト(Azurite)
基本情報
化学式 | Cu3(CO3)2(OH)2 |
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分類 | 単斜晶系 |
硬度 | 3.5〜4(モース硬度) |
比重 | 3.7〜3.9 |
透明度 | 半透明〜不透明 |
特徴
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鮮やかな青色:銅成分により発色し、視覚的に印象深い。
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岩絵の具:古代から顔料として使用され、中世の絵画にも登場。
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変質性:マラカイト(孔雀石)へと変化する性質。
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脆さ:硬度が低く、摩耗や傷つきやすいため取り扱い注意。
変種と特徴
- 組合せ アジュライト-マラカイト:2種の混在鉱物
- 特性 結晶アジュライト:美しい結晶構造を示す
- 産状 球状アジュライト:球状の集合体として産出
Cu₃(CO₃)₂(OH)₂
Cu₂CO₃(OH)₂
アジュライト(青)→ マラカイト(緑)
関連石・用途
関連石
マラカイト ラピスラズリ ターコイズ
歴史と用途
- 顔料:中世ヨーロッパの絵画に使用
- 鑑賞石:鉱物コレクションに人気
- 研究用途:銅鉱物の変質研究対象
取り扱い注意:湿気と衝撃に弱いため、乾燥した場所で柔らかい布と共に保管することが推奨されます。