アイボリー(象牙 / Ivory)

アイボリー(象牙 / Ivory)

アイボリーはゾウや他の大型哺乳類の切歯が長く伸びた「牙」を材料とした有機起源の宝石で、断面に見える菊の花びらのようなロゼット模様や牙の先端にある黒点が真贋鑑定のポイントとされます。古くから彫刻や象嵌細工の素材として重宝されてきました。

アイボリー

美しいロゼット模様が特徴的なアイボリー

基本情報

英名 Ivory
和名 象牙
化学組成 Ca5(OH)(PO4)3 を主とする水酸燐灰石に有機質や水分が含まれる
硬度 2.5
比重 約1.8
結晶系 基本単位は六方晶系の繊維状粒子が集合した塊状

特徴・バリエーション

  • ハード・アイボリー: 森林に棲むアフリカ象の牙で硬い。
  • ソフト・アイボリー: サバンナ地帯の象の牙で柔らかい。
  • バスタード・アイボリー: タイ産など中間の硬さを持つもの。
  • 植物象牙: コロゾナッツやカロリンナッツなどの椰子科植物の種子を利用。

産地・別名・処理・類似石

代表的な産地: アフリカ、アジア(現生種)、シベリア(化石象牙)。

別名: ベジタブル・アイボリー(植物象牙)、動物牙類(カバ、イッカク、鯨、猪などの牙)。

処理: 漂白処理(過酸化水素で黒や灰色の色素を分解)、着色処理(江戸時代には矢車の煎じ液や色漆で淡い褐色に染色)。

類似石: 骨材(鹿の角や大型哺乳動物の骨を加工したもの)

注意点:現生象牙の国際取引は1973年のワシントン条約(CITES)で厳しく規制されており、購入時には信頼できる証明書の確認が欠かせません。

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