マグネサイト(菱苦土鉱 / Magnesite)
マグネサイトは石灰岩がマグネシウムに富む熱水の作用を受けて生じた鉱物で、戦後にハウライトの代替として「亜トルコ石」として流通しました。通常は塊状で産出し、結晶は極めて稀です。中国の遼寧省大石橋は重要な世界的産地として知られています。

白色が基本色のマグネサイト
基本情報
英名 | Magnesite |
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和名 | 菱苦土鉱 |
化学式 | MgCO3 |
分類 | 六方晶系 |
硬度 | 3.5~4.5 |
比重 | 3.2 |
透明度 | 半透明~不透明 |
特徴・バリエーション
- カルサイト・グループ: カルサイト・グループに属し、固溶体として存在するため純粋なものが少ない。
- ゴロイネライト: 鉄分を含むため黄褐色をしている。
- オーストラリア産: ニッケルを含むため黄緑色をしている。
- 塊状産出: 通常は塊状で、結晶は極めて稀。
産地・別名・処理・類似石
代表的な産地: 中国(遼寧省大石橋)、オーストラリアなど。
別名: マグネサイト・マーゴル(白色のもの)、マグネサイト・トルコ石、マグネサイト・ラピスラズリ。
処理: 染料を使った着色(ターコイズ色、ラピスラズリ色など)。
類似石: ハウライト、マーブル大理石、ホワイト・バッファロー・ターコイズ
注意点:ハウライトのネットは褐色味の黒色で細く不透明ですが、マグネサイトのネットはグレーで透明感があります。