マラカイト(孔雀石 / Malachite)
マラカイトは古来より顔料「岩緑青」として岩絵の具に使われた鉱物で、銅鉱床の上部にできる2次鉱物です。銅の表面にできる緑青と同じ成分で、現在は主にアフリカのザイール(現:コンゴ民主共和国)から大量に産出されています。

美しい緑色の縞模様が特徴的なマラカイト
基本情報
英名 | Malachite |
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和名 | 孔雀石 |
化学式 | Cu2[(OH)2|CO3] |
分類 | 単斜晶系 |
硬度 | 3.5~4.5 |
比重 | 3.9 |
透明度 | 不透明 |
特徴・バリエーション
- 縞模様: 特徴的な緑色の縞模様を持つ銅の2次鉱物。
- マラカイト・キャッツアイ: カボションに研磨するとキャッツアイ効果を表し、ビロードのような光沢を示す。
- クリソコーラ・マラカイト: マラカイトの間をクリソコーラが満たしたもの。
- 結晶形: ごく稀に肉眼で確認できる針状の結晶を示す。
産地・別名・処理・類似石
代表的な産地: ザイール(現:コンゴ民主共和国)、世界各地の銅鉱床。
別名: スード・エメラルド、シーン・マラカイト(キャッツアイ効果のあるもの)。
処理: 含浸処理(樹脂注入で空間を埋める)、コーティング処理(光沢を補う)。
類似石: シュード・マラカイト(擬孔雀石、より青味が強い)
注意点:アジュル・マラカイトとしてアジュライトと混在しているものがあり、部分的にアジュライトから変質してできるものもあります。