ネフライト(軟玉 / Nephrite)

ネフライト(軟玉 / Nephrite)

ネフライト(軟玉 / Nephrite)

ネフライトは緑閃石を主成分とする繊維状の結晶が集まった鉱物で、ジェダイドとともに「ジェード(翡翠)」として扱われます。靭性(割れにくさ)が高く、古来より道具や装飾品に用いられてきました。

ネフライト

繊維状構造による緻密な質感を持つネフライト

基本情報

英名 Nephrite
和名 軟玉
化学式 Ca2(Mg,Fe)5(OH|Si4O11)2
分類 単斜晶系
硬度 6~6.5
比重 2.96
透明度 半透明~不透明

特徴・バリエーション

  • ジェードの一種: ジェダイドとは異なり、繊維状の構造により靭性が高い。
  • キャッツアイ効果: 石綿の繊維を含むものはキャッツアイ効果(シャトヤンシー)を示す。
  • 独特の質感: 表面に脂ぎった光沢を持ち、ガラス光沢とは異なる風合い。

産地・別名・処理・類似石

代表的な産地: ワイオミング(スノーフレーク状)、ブリティッシュ・コロンビア(BCジェード)、ニュージーランド、台湾、オーストラリアなど。

別名: マトン・ファット・ジェード(羊脂玉)など。特にホータン産の白玉川のものが最高品質。

処理: ワックス含浸や染色処理が行われる場合がある。

類似石: サーペンチン(より軟らかく、針で傷がつく)

注意点:靭性は高いが、強く叩くと表面が欠ける恐れがあり、取り扱いに注意が必要。

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