ペクトライト(ソーダ珪灰石 / Pectolite)
ペクトライトは宝飾業界で最も有名なドミニカ産の青色(水色)のもので、正式名称はブルー・ペクトライト、宝石名「ラリマー」として知られています。1974年にドミニカのパオル村の鉱山で発見され、別名「曹灰針石」とも呼ばれます。

美しい青色が特徴的なラリマー(ペクトライト)
基本情報
英名 | Pectolite |
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和名 | ソーダ珪灰石 |
化学式 | NaCa2Si3O8(OH) |
分類 | 三斜晶系 |
硬度 | 4.5~5 |
比重 | 約2.8 |
透明度 | 半透明~不透明 |
特徴・バリエーション
- ラリマー: ドミニカ産の青色(水色)のペクトライトの宝石名。
- 繊維状構造: ソーダとカルシウムがあり繊維状の集合状態にある。
- ジラソール・ペクトライト: キャッツアイ効果を現すもの、特にピンク色の石に見られる。
- ピンク色: マンガン(Mn)により発色している。
産地・別名・処理・類似石
代表的な産地: ドミニカ(パオル村)、チェコなど。
別名: ラリマー、カリブ・トルコ石、ペクトライト・ジェード(青緑色系)。
処理: 着色処理(白色のペクトライトは繊維状なので染料で着色可能)。
類似石: ウォラストナイト(珪灰石)、ゼオライト(沸石)、ゾノトライト(ゾノトラ石)
注意点:ブルーのアラゴナイトがラリマーによく似ていますが、アラゴナイトは酸で発泡して溶けます。