アラゴナイト(霰石 / Aragonite)

アラゴナイト(霰石 / Aragonite)

アラゴナイトは炭酸カルシウムからなる鉱物で、スペインのアラゴン地方で発見されたことにちなみ命名されました。同じ成分を持つカルサイトとは結晶構造が異なる同質異像であり、貝殻や真珠の主成分として低温環境下でも形成されることが多く、美しい文石や鍾乳石として観賞の対象となってきました。

アラゴナイト

美しい文石模様が特徴的なアラゴナイト

基本情報

英名 Aragonite
和名 霰石
化学式 CaCO3
分類 斜方晶系(しばしば擬六方晶系)
硬度 3.5~4
比重 約2.94
透明度 透明~半透明

特徴・バリエーション

  • 文石: 台湾・澎湖島産の玄武岩の気孔中に沈殿形成されたもので、一見瑪瑙のように見える。
  • ケーブ・パール(洞窟真珠): 鍾乳洞の水中で砂粒などを核として球状に形成される。
  • アラゴナイト・アゲート: 縞目を示す縞状のもの。
  • 擬六方晶: 三つの結晶が双晶して六角柱状に見える擬六方晶を示す。

産地・別名・処理・類似石

代表的な産地: スペイン、台湾、和歌山県白浜温泉、大分県湯布院温泉。

別名: 豆石(温泉地で産するもの)。

処理: 着色処理(宝石質のアラゴナイトは通常緑色に着色され、ヒスイのイミテーションとして流通)。

類似石: カルサイト(同じ成分であるものの結晶系が異なるため、宝石学的検査を行わないと区別困難)

注意点:硬度は3.5~4と低く針先で傷が付き、熱や酸に弱く希塩酸などで発泡して溶けるため、取り扱いには十分な注意が必要です。

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