ダイヤモンド(金剛石 / Diamond)

ダイヤモンドは、炭素のみからなる鉱物でありながら、 地球上で最も硬い天然物として知られています。 名称は「征服されざるもの」を意味するギリシャ語 adamas に由来し、 和名の「金剛石」も「削られないほど硬い石」という意味を持っています。

1953年、スウェーデンの研究チームが高温高圧条件で世界初の合成ダイヤモンドに成功して以来、 現在では世界各地で宝石品質の合成ダイヤモンドが生産されるようになり、 産業用途だけでなくジュエリー市場でも重要な存在になっています。

ダイヤモンド

永遠の輝きを象徴するダイヤモンド

基本情報

英名 Diamond
和名 金剛石
化学組成 C(炭素)
結晶系 等軸晶系
硬度 10(モース硬度)
比重 約3.52

ファンシーカラーと色の原因

一般的なブライダル用ダイヤモンドは、無色〜わずかに黄色味を帯びた範囲が重視されますが、 「ファンシーカラー」と呼ばれる色付きダイヤモンドには、別格の価値が認められています。

  • もっとも価値が高い色: 深紅(レッド)、次いで濃いブルー、濃いグリーン。
  • グリーンダイヤ: 自然放射線によって結晶表面近くが変色しているタイプ。
  • ピンクダイヤ: 結晶構造の歪みによって色が生じており、カットにより歪みが解放されると色が薄くなる場合があります。
  • イエローダイヤ: 窒素(N)を含有することで黄色に発色。
  • ブルーダイヤ: ホウ素(B)の含有によりブルーに発色。
  • ミルキーダイヤ: 乳白色に濁った希少なタイプで、最も珍しいダイヤモンドとされることもあります。

合成・処理と現在の技術

現在、宝石品質の合成ダイヤモンドは、高温高圧法(HPHT 法)や気相成長法(CVD 法)などにより生産されています。 これらの技術により、さまざまな色合いの合成ダイヤモンドが作られ、市場に流通しています。

また、天然ダイヤモンドに対しても、放射線照射や加熱・高温高圧処理などを行い、色の改善や変化を目的とした処理が行われることがあります。 そのため、今日のダイヤモンド市場では「天然/合成」「未処理/処理」の区別が以前にも増して重要になっています。

取り扱いのポイント: ダイヤモンドは「硬さ」は世界一ですが、「靱性(割れにくさ)」は絶対ではなく、 劈開方向に強い衝撃が加わると欠けやすい面もあります。 また、現在は合成・処理技術が高度化しているため、価値の判断には信頼できる鑑別機関のレポートが欠かせません。 ブライダルジュエリーでも、合成ダイヤを選ぶか、天然・未処理にこだわるかなど、 ライフスタイルと価値観に応じた選び方が広がっています。

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