ペリドット(橄欖石 / Peridot)
ペリドットは古代ギリシャ・ローマ時代にトパーズと呼ばれていた宝石で、鉱物学ではオリビンと呼ばれます。地殻の上部マントルの主要成分で、美しい緑色は微量のニッケルによるものです。夜の照明で美しく見えることから「イブニング・エメラルド」とも呼ばれます。

美しい黄緑色が特徴的なペリドット
基本情報
英名 | Peridot |
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和名 | 橄欖石 |
化学式 | (Mg,Fe2+)2[SiO4] |
分類 | 斜方晶系 |
硬度 | 6.5~7 |
比重 | 3.3 |
透明度 | 透明~半透明 |
特徴・バリエーション
- マントル成分: 地殻の上部マントルの主要成分で、橄欖岩やキンバーライトに含まれる。
- 複屈折: 比較的複屈折が大きく、ダブリング現象が見られる。
- 内包物: 小さな黒い八面体のクロム鉄鉱が普通に見られる。
- ウォーター・リリー・リーフ: グリッターに似た模様が見える。
産地・別名・処理・類似石
代表的な産地: St.John's(紅海、現在は絶産)、アリゾナ州、ニューメキシコ州、パキスタン・コヒスタンなど。
別名: イブニング・エメラルド、ナイト・エメラルド(夜の照明で美しく見える)。
処理: 加熱処理(褐色味を和らげるため)。
類似石: 緑色トルマリン、エピドート(緑れん石)
注意点:一般にペリドットはもろく、酸に弱いので、ていねいに扱うことが必要です。3ct以上のものは珍しく高価です。