スギライト(杉石 / Sugilite)

スギライト(杉石 / Sugilite)

スギライト(杉石)は、日本・愛媛県岩城島の岩石中から見つかった比較的新しい鉱物で、 強い紫色〜赤紫色の色合いが特徴です。1976年に新鉱物として発表されたのち、1980年に南アフリカ・ウィーセル鉱山で マンガンによる鮮やかなパープルのスギライトが発見され、宝石として一気に知られるようになりました。 現在、市場で見かける宝石品質のスギライトは、ほぼすべてがこのウィーセル鉱山由来とされています。

スギライト

深いパープルが印象的なスギライト

基本情報

英名 Sugilite
和名 杉石
化学組成 K Na₂(Fe²⁺,Mn²⁺,Al)₂Li₃[Si₁₂O₃₀]
結晶系 六方晶系(粒状集合体)
硬度 5.5〜6.5
比重 約2.75

産地・歴史・変種

日本での発見後、南アフリカのマンガン鉱床から、ブラウン鉱・水マンガン鉱・サイコメレーンなどと共に鮮やかな紫のスギライトが産出しました。 最上級品質は特別に「インペリアル・スギライト」と呼ばれます。

  • ウィーセルサイト: ウィーセル鉱山産で、スギライト粒のすき間をカルセドニーが埋めたもの。内部のカルセドニー充填は宝石学的検査で確認されます。
  • マトリクス・スギライト: サイコメレーンやブラウン鉱など母岩中に胚胎された状態で研磨されたものを指します。
  • 初期には Zr を含むソグド石(Sogdianite)と誤認されて発表された経緯がありますが、 スギライト自体には Zr は含まれません。

処理・類似石・見分け方

組織が粗く、多孔質な部分が目立つ石は、オイルなどを含浸させて見た目を安定させる処理が行われることがあります。

色や雰囲気がよく似た石として、スパーライト、スチヒタイト、チャロアイトなどがあります。 スチヒタイトは硬度が 1.5〜2.5 と非常に低く、スギライトよりもはるかに柔らかいことで区別できます。 スパーライトは、岡山県布賀産やアメリカ・ニューメキシコ州の産地が有名で、塩酸(HCl)に触れると発泡しますが、 スギライトは発泡しません。

石の内部に、点状・円形・斑線状の模様が集合した「花紋石」風のものもあり、装飾性の高いルースとして人気です。 なお、俗に「ブルー・スギライト」と呼ばれている石の多くは、 ペクトライト(ラリマー)やリヒテライトで、別の鉱物です。

取り扱いのポイント: 高価なインペリアル・グレードほど、含浸処理の有無や類似石との混同が問題になります。 産地・処理・鑑別結果が明示されたルースやジュエリーを選ぶと安心です。

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