レピドライト(リチア雲母 / Lepidolite)
レピドライトはLiを大量に含むリチウム・ペグマタイトに産出する典型的な鉱物です。 ほとんどが鱗片状の集合体で産出することから別名「鱗雲母」とも呼ばれ、英名も「うろこ」を意味する語を語源として命名されました。 別名としてリラライト、紅雲母、中国では丁香紫と呼ばれています。
薄く剥がれやすい雲母質の質感が特徴
基本情報
| 英名 | Lepidolite |
|---|---|
| 和名 | リチア雲母 |
| 化学式 | K(Li,Al)3[(F,OH)2|(Si,Al)4O10] |
| 分類 | 単斜晶系 |
| 硬度 | 2.5–4 |
| 比重 | 3 |
| 透明度 | — |
特徴・流通名
- グループ名: トリリチオナイト(Li>Al、Si>Al)とポリリチオナイト(Al>Li、Al>Si)を総称する(かつては独立鉱物と考えられていた)。
- 結晶形: 雲母は単斜晶系だが、コランダムとの類似により六角柱状の結晶形を取ることがあり、擬六方晶系のtwinningとする。
- 流通名・商業名: ライラック・ジェード(中国名の丁香紫:緻密な塊状のレピドライトと同じ)。
処理・類似石・特徴と注意点・関連情報
処理: 着色処理(紫色染料で着色)、被膜処理(ビーズ製品で傷防止のため合成樹脂コーティング)。
類似石: マンガン白雲母(Mnで紫色)や益富雲母など(正確には化学分析が必要な場合がある)。
特徴と注意点: 柱面に垂直方向へ無数の劈開線が走り、その方向に簡単に割れたり非常に薄く剥がれる。 理由は、その面のみが分子間力(非常に弱い力)で結合しているため。低硬度で劈開が完全なため、アクセサリーとして耐久性に欠け、取り扱いに注意が必要。
関連情報: ピンク・アベンチュリン(Mnでピンク色した雲母が入った水晶/石英(クォーツ))が最近、ストロベリークォーツ名で流通している。 またMn入りエピドート入りのものを俗名で売る例があるので注意。
関連情報: 含有する放射性元素 ⁸⁷Rb が自然崩壊して ⁸⁷Sr に変化する性質を利用し、石の生成年代を推定できる。
注意点:硬度が低く「剥がれやすい」性質が本質です。アクセ用途なら、衝撃・摩擦・水分・コーティング有無を前提に設計してください。
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