パイロープ(苦ばん柘榴石 / Pyrope)
パイロープはガーネット(柘榴石)グループの一種で、深い赤色~赤紫色が魅力です。 中世期には「Carbuncle(カーバンクル)」として護符(お守り)に用いられた歴史があります。 チェコ産は特に有名で、中世から近世にかけて採掘されたことで知られています。 純粋なパイロープは本来無色とされますが(ただし確認例はない)、実際の宝飾品では 鉄礬柘榴石(アルマンディン)が固溶しているため、赤紫色に見えることが多いとされます。 赤色の要因はFe(鉄)とCr(クロム)です。
ルビーを思わせる深い赤が魅力のガーネットの一種
基本情報
| 英名 | Pyrope |
|---|---|
| 和名 | 苦ばん柘榴石(紅榴石) |
| 化学組成 | Mg3Al2(SiO4)3 |
| 結晶系 | 等軸晶系 |
| 硬度 | 7~7.5 |
| 比重 | 約3.76 |
| 透明度 | 透明~半透明(個体差あり) |
特徴・バリエーション
- 歴史的背景: 中世期にはCarbuncleとして護符的に使用されたと言われます。
- 代表的産地: チェコ産は特に有名で、中世から近世にかけて採掘されました。
- 色の成因: FeとCrが赤色の発色要因。加えて、鉄礬柘榴石(アルマンディン)が固溶することで赤紫色に見えることが多いとされます。
- 形成環境: ダイヤモンド、 橄欖石(ペリドット)と共に、 地球内部のマントル中で形成される鉱物として言及されます。
変種
- クロム・パイロープ: Crを多く含むと、特に鮮血色になり、希少で高価とされます。
産地・別名・処理・類似石
注意点:流通名に「ルビー」が付く場合でも、素材としてはパイロープ(ガーネットの一種)であることがあります。 名称だけで判断せず、鑑別情報(素材の特定)を確認するのが安全です。 また、ルビーと見分ける際は、ルビーが硬度9と非常に硬い点が識別のヒントになります。
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