スピネル(尖晶石 / Spinel)

スピネル(尖晶石 / Spinel)

スピネルは、マグネシア・スピネル(MgAl₂O₄)を代表とする尖晶石グループの宝石です。 名称は「刺」を意味するラテン語 Spina に由来します。歴史的には、研磨された赤色石が ルビーなどのコランダムと長く混同されており、 有名な「Black Prince's Ruby」も実はスピネルだったことが知られています。 赤・ピンク・青・淡青・赤紫など多彩な色を持ち、無色やコバルトブルーなどの希少色も存在します。

スピネル

ルビーに匹敵する華やかな赤色スピネル

基本情報

英名 Spinel
和名 尖晶石(苦土尖晶石)
化学組成 MgAl₂O₄
結晶系 等軸晶系
硬度 7.5〜8
比重 約3.85

特徴・変種・商業名

スピネルは 20 種以上からなるグループ名でもあり、その中で宝石になるのは主にマグネシア・スピネルです。 色は赤〜ピンク〜青〜赤紫が多く、明るい緑だけは確認されていません。

  • スター・スピネル: くすんだ赤紫色の石に多く見られ、4条または6条のスター効果(アステリズム)を示します。 このスターの原因は、スフェーンに由来する針状インクルージョンとされています。
  • コバルト・スピネル: Co を含み、鮮やかなブルーを示すタイプ。ただし Fe 発色のブルー・スピネルとの明確な境界は引きにくいとされています。
  • ガーノスピネル: Zn を多く含む青緑〜黒味がかった濃い緑のマグネシア・スピネルで、スリランカ産として知られます。
  • 商業名: 赤色石は「バラス・ルビー」「ルビー・スピネル」、赤紫色は「アルマンディン・スピネル」、青色石は「サファイア・スピネル」など、 ルビーやサファイアにちなんだ名前で呼ばれてきました。

処理・合成・類似石

スピネルは、わずかに混ざる二次色(雑色)を弱める目的で加熱処理されることがあります。

類似石としては、ほぼ同じ色域を持つルビーサファイアなどコランダムが代表的です。 コランダムは複屈折性、スピネルは単屈折性を示すため、偏光フィルターを使って明暗変化を観察すると鑑別のヒントになります。

火炎溶融法(ベルヌイ法)やフラックス法で合成されたスピネルも多く、市場には天然石と区別しにくいレベルの合成石が流通しています。 ブラックスピネルとして売られる石の多くは、実際にはヘルシナイトやその混晶であることも覚えておきたいポイントです。

取り扱いのポイント: カラーや外観だけではルビーサファイアとの区別が難しく、 高品質の合成スピネルも存在します。処理・合成かどうかを気にする場合は、鑑別書付きの石を選ぶと安心です。

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