スキャポライト(柱石 / Scapolite)
スキャポライト(柱石)は、灰柱石(メイオライト)と曹柱石(マリアライト)が連続的に混ざり合った固溶体グループに属する宝石です。 古代には、黄色〜無色の結晶がトパーズと混同されていた可能性もあります。 宝石品質の結晶は、ミャンマーのモゴク、スリランカ、タンザニア、マダガスカルなど限られた産地から産出します。 無色・黄色・紫色・ピンクなど豊かなカラーバリエーションを持ち、とくに希少なピンクカラーやキャッツアイ効果を示す石はコレクター向けの高級品です。
柔らかな色合いとキャッツアイ効果が魅力的なスキャポライト
基本情報
| 英名 | Scapolite |
|---|---|
| 和名 | 柱石 |
| 化学組成 | マリアライト:Na₄Cl[Al₃(Si₃O₈)₃] / メイオライト:Ca₄[CO₃|(Al₂Si₂O₈)₃] の固溶体 |
| 結晶系 | 正方晶系 |
| 硬度 | 5.5〜6 |
| 比重 | 約2.65 |
特徴・変種
スキャポライト・シリーズは、メイオライト → ディパイライト → ウェルネライト → マリアライトと成分が連続的に変化する固溶体で構成されます。
- スキャポライト・キャッツアイ: 管状インクルージョン(細い筒状の内包物)が多い石では、猫の目のようなシャトヤンシー効果が現れます。
- スター・スキャポライト: インクルージョンの配列によって4条・6条のスターが浮かび上がるタイプも知られています。
- 希少色: 無色やピンクは産出が少なく、とくにピンクのキャッツアイは非常に高値で取引されます。
- 新しい変種: 硫酸基 SO₄ を多く含むタイプが報告され、「シルビアライト」という名前が付けられています。
商業名・処理・類似石
ミャンマーで1913年に見つかったピンクの柱石は、当初ムーンストーンと考えられ、 「ピンク・ムーンストーン」「ローズ・ムーンストーン」という名で流通していました。
ブラックカラーを得る目的で照射処理が行われることがあり、とくにキャッツアイ品質の原石が材料にされることが多いとされています。 照射された石は、黒色味のあるムーンストーンに非常によく似た外観になります。
無色・黄色・紫色のものは、外観が水晶や アメジストに近く、肉眼での判別はほぼ不可能です。 短波紫外線(300〜200nm)を当てると赤く発光する性質が、スキャポライト類を見分ける大きな手がかりになります。
取り扱いのポイント: 見た目だけでは水晶や ムーンストーンと混同しやすく、 とくに紫色の石は屈折率や比重もアメジストに近いため、 専門的な測定を行わないと誤鑑別につながります。 高額なピンク・キャッツアイなどを購入する際は、鑑別書の確認をおすすめします。
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