ゾイサイト(灰簾石 / Zoisite, Tanzanite)
ゾイサイトは、かつてトルマリンの仲間と考えられていた鉱物で、 後に別種であると判明し、スロベニアの鉱物学者ジギスムント・ゾイスにちなんで命名されました。 同じ簾石グループのエピドート(緑簾石)の仲間で、 純粋なものは無色ですが、不純物によってピンク、青〜紫、グリーンなど、さまざまな色を示します。
なかでもティファニー社が命名した「タンザナイト」は、タンザニア産の青〜バイオレットカラーのゾイサイトを指す商業名で、 現在では高級宝石として確固たる地位を築いています。
青紫の輝きが美しいタンザナイト
基本情報
| 英名 | Zoisite(タンザナイトなど) |
|---|---|
| 和名 | 灰簾石(かつて黝簾石と呼ばれていた) |
| 化学組成 | Ca₂Al₃[OH|O|SiO₄|Si₂O₇] |
| 結晶系 | 斜方晶系 |
| 硬度 | 6〜7 |
| 比重 | 約3.3 |
変種・色のバリエーション
処理・類似石
市場に流通するブルー・ゾイサイト(タンザナイト)のほとんどは加熱によって発色を安定させたものです。 また、ルビー・イン・ゾイサイトは加熱により色を明るくすることがあり、クラックの多い石にはオイルや樹脂の含浸処理が行われることもあります。 アニョライトの緑色が薄い場合、グリーン染料で着色されるケースも報告されています。
青いゾイサイトはカイヤナイト、 グリーンやブラウンのゾイサイトはトルマリンに似ることがあります。 不透明なグリーンは「グリーン・ワーク」、不透明なピンクは ロードナイトやピーモンタイトと混同されることがあります。
取り扱いのポイント: ゾイサイトは硬度 6〜7 程度ですが劈開性もあり、衝撃には注意が必要です。 特に高価なタンザナイトは、加熱・含浸・着色などの処理の有無によって価値が大きく変わるため、 処理内容が明示された石を選ぶと安心です。
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