スミソナイト(菱亜鉛鉱 / Smithsonite)
スミソナイト(菱亜鉛鉱)は、カルサイトグループに属する亜鉛の炭酸塩鉱物で、 かつては異極鉱とまとめて「カラミン」と呼ばれていた鉱物の一種です。 19世紀半ば、英国の鉱物学者 J・スミソンにちなみ、現在の名前が与えられました。 産出はそれほど多くなく、やわらかな半透明〜不透明の質感と、パステル調の色合いで人気があります。
パステルカラーが可愛らしいスミソナイト
基本情報
| 英名 | Smithsonite |
|---|---|
| 和名 | 菱亜鉛鉱 |
| 化学組成 | ZnCO₃ |
| 結晶系 | 六方晶系(三方晶系) |
| 硬度 | 4〜4.5 |
| 比重 | 約4.2 |
色・変種・商業名
古典的な産地は古代ギリシャで、白色〜透明の純粋なものはむしろ珍しく、 混入する金属元素によって多彩な色合いを見せます。
- ピンク:Co による発色
- 青緑:Cu による発色
- 黄色:Cd による発色
バイカラー・スミソナイトとして、ブルーとピンク、ピンクと黄色などの組み合わせも知られていますが、 各色の境界はぼんやりしていることが多いです。
スカイブルーのスミソナイトは「アジュライト」、淡青色のものは「セークリッド・ターコイズ」など、 商業名で呼ばれることもあります(実際のアジュライト(藍銅鉱)、 ターコイズとは別物です)。
処理・類似石・別名
組織が粗い石には、樹脂などの含浸処理が行われることがあります。
類似石として、無色系はカルサイト、 ピンク系はハイドロ・グロッシュラー、 半透明なものはコモン・オパールや カルセドニーに似ることがあります。
また、ヘミモルファイトとともに古くは「カラミン」と総称されていました。 淡緑色でニュージャージー産の「ボナマイト」、メキシコ・サルバドール地方のブルー〜グリーンの「ヘレライト」、 Cd によって黄色に発色した「ターキー・ファット」、グリーンのスミソナイトを指す「アステック・ストーン」など、 産地や色に由来する別名が多数あります。
取り扱いのポイント: 硬度 4〜4.5 と比較的柔らかく、傷が付きやすい石です。 指輪など日常的にぶつけやすいアイテムよりも、ペンダントやブローチなど、 衝撃の少ない使い方に向いています。 含浸処理の有無や、ヘミモルファイト、 カルセドニーなどとの混同にも注意が必要です。
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